名前 | 霜田 シラセ君(5か月) | 名前 | 山田 モル君(1才) |
犬種 | 柴 | 犬種 | トイプードル |
期間 |
7日間コース(27年12月18日〜26日) ※12月26日は出張訓練 |
期間 | 7日間コース(27年12月13日〜20日) ※12月19日、20日の2日間は出張訓練 |
相談 内容 |
・唸ったり噛んだりしないで欲しい。 ・お散歩で引っ張ったり、叫ばないで欲しい。 ・トイレトレーニング |
相談 内容 |
・吠えないで欲しい。 ・人見知り、犬見知りを改善したい。 ・ハウスに慣らしたい。 |
★担当トレーナーのコメント★ シラセ君はとても明るく、遊び好きな面を持つ一方でとても日本犬らしい強い気質をも持っています。くわえて月齢からも雄の強い部分が出始めていました。頑固で嫌なものは嫌だと強くアピールするところがありました。いつでも自由で思い通りに振る舞いたいという気持ちがあり、阻害されるとすぐに歯を強く当てる癖がありました。これは甘噛みではありません。危険な兆候でした。 特に嫌がったのは首周りに触れられることで首輪に触れた瞬間に大パニックを起こして叫びながら暴れ、強く噛みつきました。また、お散歩などで機嫌よく歩いていても何かを気にして自分が止まった時などにリードがほんの少しピンと張っただけでもリードを噛んだりギャーと叫ぶことがありました。 そこで重点的に行ったのは首に触る事、首輪やリードの脱着の練習とわざとリードを緩めたり軽くピンとはったりして刺激を与える練習です。またボディコントロールやタッチングを行って触られることに慣らしていきました。叫んでも暴れても噛みついても意味が無い、この人にはかなわないと思わせるように繰り返し繰り返し練習を行いました。そして首輪やリードの脱着の刺激はなんてことないものであり、過剰に反応する必要はない事なのだと教え、慣らしていきました。 こうした刺激を与える練習と並行して「お座り」「伏せ」「待て」「おいで」「ついて」の5つの行動とコマンドを教えていきました。これにより、人と一緒に何かをするという事を楽しみ、指示を聞く事で褒められる喜びを感じてもらえるように練習を行なっていきました。 また、社会性を付けるためにもお散歩も商店街や大通り、学校の横など色々なところを通りました。 出張トレーニングでは室内でまずは首輪やリードの脱着から練習を行っていきました。そのまま首元を触ったりボディコントロールの練習も行っていきました。飼い主様が行っても首輪の付け替えやリードの脱着、仰向けに抱っこして触る事も問題なくできました。 その後お散歩に行きました。何度かぐっと立ち止まることがありましたが、飼い主様に止まらずにリードを引いて歩いてくださいとお願いしました。叫ぶ事はなく、すっとそのまま歩き出すことが出来ていました。お家に帰ってからは指示の練習を行いました。誘導の仕方、指示や褒めるタイミングなどを一緒にやっていきました。最後に今後の接し方の注意点、対処法などについてご説明しました。 トイレトレーニングについてはハウスとトイレサークルをうまく活用しながら行なう練習法も合わせてお伝えしていきました。 シラセ君は1週間のお勉強を良く頑張りました!飼い主様は「今まで触るのが怖かった。これからはどんどん触れる、すごい!噛む犬にはしたくないから頑張りたい」と喜んでくださいました。仔犬のシラセ君はこれからが大切です。噛むシチュエーションを作らず、噛みの記憶を薄れさせるとともに、適切な関係性を築いていきましょう!厳しさと優しさをもってコミュニケーションをを楽しみ、穏やかなパートナーとして生活をしていけるようにしていきましょうね! 担当トレーナー:井上はるな |
★担当トレーナーのコメント★ 1歳のモル君はひと時として人と離れる事を嫌がり、人の姿が見えない所に自分がいると吠えたりずっと落ち着かずに行ったり来たり飛び跳ねたりを繰り返していました。家では常にフリーで過ごし、留守番も少なく、ご家族も多いので常に誰かに構ってもらえるのが当たり前という気持ちを持っているようでした。興奮癖も付きやすく、吠えるという事に繋がっていたと考えられます。 1週間お預かりする中で生活にリズムと流れを作り、ワンちゃんだけの部屋でフリーに過ごす時間、人とコミュニケーションをとる時間、人と同じ部屋にいるけれど構ってもらえない時間、そしてハウスで過ごす時間を設けました。ハウスの中では要求鳴きや吠え、がりがりと扉をひっかくなど最初は出してほしいとアピールをし続けていましたが、いくら呼んでも無駄であることを学習させていきました。次第にハウス内で落ち着く事を覚えて行ったのでハウスの場所を人から離れた場所に置く練習も行いました。 また、指示の練習も合わせて行いました。気分でしない事がないように、指示を出したら必ず行動させていきます。人が何かを要求し、それにこたえる事で自分が望むことが得られるという図式を覚える事でやたらに要求をしても意味が無いと教えることが出来ます。 また、仰向けに膝の上に抱き、手足などを触っていくボディコントロールは最初は足先を触るとびくびくと引っ込め、じたばたとしていましたが穏やかに声をかけながら触って慣らしていくとうっとりとくつろぐようになりました。これもじたばたと暴れても離してくれない、でも我慢をすれば気持ちがいいと学んだ結果です。 出張トレーニングではお家の中での接し方の注意点について主にお話をさせて頂きました。お預かり期間と同じく、かまう時と無視をする時のメリハリについて実際にハウスに入れてもらった状態でお伝えし、出すタイミングなどについても練習を行いました。玄関のピンポンに対しての吠えに関しては音を変える事で吠えなくなったので今後はその音に対して慣らしていっていただくようにお伝えしていきました。 ご家族に交代でリードを持っていただき、お散歩の練習をその後行いました。今までは人の前を自由に歩いて先導するのが当たり前だった事もあり、前に出たり横に広がったりして歩いていて、犬や人なども飼い主さんよりも先に気づいて吠える、という事でしたので人と一緒のペースで歩くようにリードのコントロールや声をかけるタイミングについて練習を行いました。また、犬に会った時もタイミングよく対処を行う事が出来、吠えずに我慢が出来る事もありました。少し声が出る事もありましたが今後の練習次第で改善に向かう事が出来ると思われます。 モル君は一週間のお勉強をよく頑張りました!ご家族も「前よりも声のボリュームが落ち、吠えるシチュエーションが減った」と2日間で実感していただけたようです。ですがこれからが勝負です。メリハリのある接し方をご家族全員で徹底して行っていただき、ハウスで過ごすことに慣らして、一緒に歩くお散歩を楽しんでください。今後もご家庭で練習を継続して頂けると、更に定着していきます。頑張っていきましょう。 担当トレーナー:井上はるな |
名前 | 坪井 ベルちゃん(7か月) | 名前 | 上倉 ジョージ君(1才) |
犬種 | M ダックス | 犬種 | トイプードル |
期間 |
7日間コース(27年10月10日〜17日) ※10月16日、17日の2日間は出張訓練 |
期間 | 7日間コース(27年6月2日〜8日) ※6月8日、16日の2日間は出張訓練 |
相談 内容 |
・・社会性を身に付けて欲しい。 ・吠えないで欲しい。 ・基本的な指示を覚えて欲しい。 |
相談 内容 |
・サークルの中で飛び跳ねないで欲しい。 ・お子さん達に甘噛みをしないで欲しい。 ・お散歩で一緒に歩いて欲しい |
★担当トレーナーのコメント★ とっても怖がりで人見知りだったベルちゃん。見知らぬ物や聞き慣れない音に対しての怖いという気持ちで警戒心が増し、吠えに繋がっていました。そこで1週間お預かりをする中で特に重点を置いたのはお散歩トレーニングでした。短い時間のお散歩トレーニングを一日に何度も行ない、商店街や学校、大通り、住宅街や公園や工事現場の横など様々な場所を一緒に歩き、時には抱っこをしたまま通り、慣らしていきました。 また、室内や公園で、「お座り」「伏せ」「待て」「おいで」「ついて」の5つの言葉を練習していきました。指示や形をしっかり教えるというよりは人と一緒に何かをするという事や、何か行動を起こした結果褒めてもらえるというトレーニングの基本から教えていきました。また、その事で自信を付けさせ、どうしたらもっと褒めてもらえるかと考え、注目したり頼ったりする癖をつけることで怖いものから意識をそらし、吠えを軽減する事が出来ます。 高い順応性で良く慣れ、室内ではおもちゃでも良く遊び、人とのコミュニケーションをよく楽しむようになりました。最初は他のワンちゃんとも上手にコミュニケーションが取れなかったベルちゃんですが、日を重ねるとどんどんと興味が出てきて、色々なワンちゃん達と仲良く遊べるほどになりました。お散歩も最初はビニール袋を提げて歩く人や風に揺れるバイクのカバーなどに驚いて止まっていましたがドキドキしながらも止まらずに歩き、リードを持つ人に良く注目して歩けるようになりました。 多少要求鳴きもあったのでハウストレーニングの時間も設け、中に入っている時は呼んでも応えてもらえずに諦めなければいけないことを教えていきました。 出張訓練では、指示の練習から確認していきました。おいでやお座り、伏せなどの指示の出し方、誘導の仕方などをお伝えして実際に飼い主様にやって頂きました。どの指示に対しても楽しそうに行動し、褒めてもらえて更に飼い主さんに集中する事が出来ました。飼い主様も出した指示を嬉しそうに聞いて行動するのを見て笑顔で練習を行なってくださいました。実際にいつもベルちゃんが過ごす場所を見て、お話を伺うと興奮して吠えやすくなる要素や危険な要素などもあったので接し方の注意点や居場所の規制についてお話をさせて頂きました。話をしている間はベルちゃんにサークルに入ってもらって静かにする練習。はじめは鳴いていましたが話し続けているうちに諦める事ができました。 2回目の出張ではお散歩の練習を主に行いました。小学生のお姉ちゃんも参加してくれたので一緒に練習をしました。とても上手に歩けていました。人によっては少し引っ張りも出ていたのでリードの合図や声掛けの練習などを行い、一緒に歩けたら良く褒めて頂きました。 ベルちゃんは1週間のお勉強を良く頑張りました!まだ仔犬ですのでこれからも色々な刺激を体験させ、社会性を育んでいってあげて下さい。指示の練習も落ち着きを保つ上で大切です。様々なシチュエーションで飼い主様も一緒に楽しみながら練習を行ない、定着させるようにしていきましょう。優しさの中にも厳しさをもって興奮をさせ過ぎずに穏やかな家庭犬となってもらえるように頑張っていきましょう! 担当トレーナー:井上はるな |
★担当トレーナーのコメント★ まだ1歳になったばかりのやんちゃ盛りのジョージ君はとにかく元気いっぱいでした。1週間お預かりしながら、「お座り」「伏せ」「待て」「おいで」「ついて」の5つの言葉を練習していきました。指示の練習は、ジョージ君の気分でしない事がないように、指示したら必ず行動させて褒めて練習していきます。褒める事で、指示を聞く喜びを伝えていきました。ただし、褒めすぎると興奮して飛びついたり甘噛みをするので褒めすぎないように言葉の調子や表情、態度で変化をつけていきました。興奮してそういった行動が出た時にはすぐにやり直して、必ず成功している時に褒め、指示を解除するようにしました。これにより、自分がどう行動した時に褒めてもらえて、もっとコミュニケーションを取ってもらえるのか、とジョージ君自身に考えさせる事が出来ます。 トレーニング、お散歩、他のわんちゃん達とフリーに過ごす時間の他にハウスで静かに過ごさせる時間も設けていつでも自分の好きな時にかまってもらえるわけではない事、また出してほしいと態度に出してもそれが叶わないことをメリハリのある接し方によって学んでもらいました。 出張トレーニングではお家の中での接し方の注意点について主にお話をさせて頂きました。小さなお子さんがお二人と小学生のお子さんが居て、部屋の中で遊んだり、ジョージ君をサークルの隙間から触ったり、出したり、と常にかまっている状態になっていました。そのため、ジョージ君の居場所を少し変えることを提案させていただきました。普段遊んだり、お子さん達と一緒に過ごさせるときはリビングのサークルで。それ以外の時は別室の人の動線上にないスペースなどでハウスなどを使用しながら過ごす時間を作るようにして頂くようにお伝えしました。お留守番や寝るときだけでなく、人が家にいる時間帯もかまってもらえる時間とかまってもらえない時間がある事を覚えてもらうためです。 その後指示の練習を行ないました。お座りや伏せ、待てなどの指示の出し方、誘導の仕方などをお伝えして実際に飼い主様にやって頂きました。 どの指示に対しても意欲的に動き、楽しそうにしてくれました。興奮した時の対処法について改めてお話をして、飛びつきの抑制をしていただきました。お子さんにも参加して頂きました。誰の指示でも楽しく聞く練習を普段からしておくとお子さんへの飛びつきや甘噛みの抑制にもつながっていきますがもちろんお子さんとジョージ君だけ、という状況を作らないようにハウスをうまく使っていく必要があります。 2回目の出張ではお散歩の練習を行いました。お子さん達とお母さんとジョージ君とで行く事がほとんど、という事でしたので一緒に横について、というのはなかなか難しいですね。右、左どちらを歩いていても大きく離れず、引っ張らないように適宜リードを引いて皆で一緒に歩けるようにリードのコントロールの仕方をお伝えしていきました。 ジョージ君は一週間のお勉強をよく頑張りました!飼い主さんも「落ち着きが出た」と喜んでくださいました。しかし、まだ1歳のジョージ君。お子さん達の元気さに引っ張られないようにご家族でトレーニングを楽しんでしっかりと定着させるようにメリハリをつけて頑張っていきましょう! 担当トレーナー:井上はるな |