平成19年度

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名前 安藤 コロンちゃん(5ヶ月) 名前 田川 ルフィ君(6歳)
犬種 トイ・プードル 犬種 コーギー
期間 7日間コース(20年1月21日〜27日)
期間 ・7日間コース(18年9月28日〜10月4日)
・7日間コース(20年1月14日〜20日)
※1月20日は出張訓練
相談
内容
・甘噛みをやめて欲しい。
・お散歩中横について歩いて欲しい。
・トイレトレーニング
相談
内容
・気に障る事があると噛んでくるのをやめて欲しい。
・お散歩中の拾い食いをしないで欲しい。


(下記は2回目の追加相談)
・お散歩中、ネコなどを見ても飛び出さずに歩いて欲しい。
・落ち着きを持てるようにしたい。 
★担当トレーナーのコメント★
コロンちゃんは、とてもやんちゃで明るい性格のワンちゃんです。人が大好きで近くに行くだけでも興奮しやすく、手をおもちゃのように噛んできたり、また、お散歩中はグイグイ引っ張り、すれ違う人を見て突然飛び出すという事でした。このような困った行動を直していくためにも、お預かりの期間中はボディコントロールやマズルコントロール、指示の練習を通して関係作りをするとともに、諦める・我慢する気持ちを作っていくようにしました。練習の初めのうちは、嫌な事はやりたくないという様子で、なかなか抵抗する事を諦めない頑固な面も見られましたが、一度諦めなくてはいけない事もあるとわかると、その後はスムーズに練習を進めていく事が出来ました。
甘噛みは、嫌な事をやめさせたいというわがままである場合と、遊びの延長である場合の二種類がありました。わがままの場合には、嫌だと思っている事も受け入れる、我慢する気持ちを作っていくようにしました。遊びの延長の場合には、叱ってすぐ止めさせたり、遊びを終わらせたりして「噛んだら遊んでもらえない」と伝えていきました。どちらの場合も、いつも噛んでしまっていた状況で噛まない時には、その都度褒めるようにして、良い事・悪い事の区別を繰り返し伝えていくようにしました。
トイレトレーニングは、成功を増やし、失敗を減らしていく事で定着するようにしていきます。シーツの上できちんとトイレをした時には褒め、シーツの上でする事は良い事だと伝えていきました。また、失敗を減らすためにも、見ていられない時にはゲージに入れておくようにしました。コロンちゃんは一時間半から二時間の間隔でトイレをする事が多く、その時間帯にトイレに連れて行き様子を見ていると、きちんとシーツの上でしてくれ、褒める機会も多く作れました。
卒業式では、保育園で練習してきた事を実際にご家族の方に練習して頂きました。ボディコントロール・マズルコントロールを練習して頂いた時には、今までの経験や甘えから、甘噛みが見られたり、すぐに起き上がろうとしていました。その時には、しっかりと押さえて頂き、そのまま力が抜けるまで続けて頂きました。コロンちゃんは、すぐに落ち着いてくれて大人しく受け入れていました。指示の練習も、はじめは興奮して落ち付きがなかったものの、繰り返し練習して頂く事で、落ち着いて指示も聞けるようになっていました。お父さんとの外でのお散歩の練習では、はじめは自由に行きたい方向に行こうと引っ張ったり、走り出したりしていました。前に出た時にはすぐにUターンし、行きたい方向と逆に行ったり、歩くスピードを変えたりする事で、人に集中して歩く練習をして頂きました。根気強く繰り返し練習してもらう事で、徐々に落ち着きも出て、きちんと合わせて歩いている様子もみられました。練習を通して、お父さんやお母さん、お姉さん達にも褒めてもらえてコロンちゃんはとっても嬉しそうでした。

担当トレーナー:川野辺 妙子
★担当トレーナーのコメント★
ルフィ君はリードをつける時に首元で手間取ったり、食事中に手を出すなど、気に障ること・嫌な事があると噛んで来るという事で相談に来ました。保育園では体を触る練習を中心に、我慢する事・噛んだりうなったりしても意味がないという事を根気強く伝え、我慢できる範囲を広げていくようにしました。まずは頭や背中、おしりを触るなど刺激の少ない事から練習し、首をつまむ、手足を触る、横に寝かせて体を触ったり、抱きかかえや仰向けなど徐々に刺激を強くしていきました。初めの頃はうなったり噛み付いて来る事もありましたが、繰り返し練習していくと徐々に我慢できるようになってきました。さらに、ごはんを食べている最中に背中やお腹を触る事も我慢できるようにしたり、ごはんを食べるのを中断してお座りやおいでの指示をきけるようにステップアップしていきました。ごはん時で興奮しているため、通常の時よりも怒りやすかったのですが、うなっていても諦めるまで続け、繰り返し練習すると我慢できるようになってきました。後半には食べている最中にお座りで待たせ、そのまま食器を取る事もできるようになりました。お散歩中に拾い食いをするのは、何かを気にしたり地面の匂いを嗅いだりしたらすぐにUターンし、お散歩中は人に集中して歩くようにする事で改善していきました。
卒業式では保育園で練習したように、徐々に刺激を強くしながら仰向けのレベルまで練習して頂きました。2回ほどうなる事はありましたが、最後まで大人しく我慢する事ができました。お散歩も飼い主さんに集中して歩き、拾い食いも一切ありませんでした。練習をしながら飼い主さんに「いい子〜!」と褒められて、ルフィ君もとても嬉しそうにしていました。

2回目のお預かりでは前回の復習と、よりステップアップした内容を練習していきました。ルフィ君は基本的にはなでられる事が好きなのですが、気分によってはうなったり、歯をムキムキして怒る時がありました。前回同様に、体全体を触る練習や横に寝かせる、仰向け、抱きかかえる練習を行なっていきました。また、体を動かしてコントロールされる事が苦手で我慢できない事が多かったので、座っている時や仰向けの時などにルフィ君の体を押して動かす練習なども行なっていきました。我慢する気持ち・諦める気持ちをより強くしていくために、ごはんを近くに置いた状態で仰向けや抱きかかえなどの練習も行ないました。最初は、ごはんの方に行きたい気持ちが強く、我慢できずにうなる事が多かったのですが、繰り返し練習していくと徐々にスムーズにできるようになりました。指示の練習も繰り返し行なっていきました。指示の練習を行なう事で、興奮している時でも・どんな時でも人の指示を聞けるようになり、落ち着いて生活できるようになっていきます。
出張訓練では、体を触る練習、ルフィ君をコントロールする練習から確認していきました。練習はスムーズにできましたが、お家に戻った事、周りに気になるネコちゃんがいた事もあり、我慢できずにうなる事もありました。我慢するようになるまで繰り返し練習していきました。指示の練習は、少し興奮する事もありましたが、お父さんの指示をきちんと聞くようになってきました。お散歩は、出だしの興奮を抑えるために、門を出る時にはルフィ君をお座りで待たせ、飼い主さんが出てからおいでで呼び寄せるようにしました。前に出たり集中が切れたらすぐにUターンし、飼い主さんに集中して歩くように練習していきました。練習をしていくと、徐々に飼い主さんに合わせて集中して歩けるようになってきました。今後もご家庭で継続して練習して頂く事で、より定着していくと思います。

担当トレーナー:越井雄也


名前 佐藤 ユキ君(10ヶ月) 名前 馬籠 ルビー君(1歳)
犬種 チワワ 犬種 ミニチュア・ピンシャー
期間 6日間コース(19年12月16日〜21日)
期間 7日間コース(19年11月5日〜11日)
※11月11日は出張訓練
相談
内容
・基本的な指示を出来るようにしたい。
・ゲージの中にいる事や、お散歩に慣れて欲しい。
・トイレトレーニング
相談
内容
・お散歩中すれ違う人や、ワンちゃんに吠えないで欲しい。
★担当トレーナーのコメント★
トイレトレーニングは、失敗を減らし、成功を増やしていくことで定着するようにしていきます。シーツの上できちんとトイレをした時には褒め、シーツの上でする事は良い事だと伝えていきました。また、失敗を減らすためにも、見ていられない時にはゲージに入れておくようにしました。ユキ君は、ゲージの中では我慢していることが多く、出した時にオシッコの臭いに促されてする事がほとんどだったので、時間を見計らってトイレに誘導すると、きちんとシーツの上にする事ができました。何回かやると、自分からシーツに行きトイレを出来るようにもなりました。
ユキ君は、トイレの練習で必要にもなる、ゲージ内にいることが苦手という事で、はじめのうちはゲージに入れると、ピーピーと鳴いていました。鳴いている時にはかまわず、鳴いても意味がないと伝えるとともに、大人しくゲージに入っている時には、おやつを投げ入れるなどして、「ここにいるといい事があるんだ!」と、ゲージに対して良い印象を与えるようにしていきました。ユキ君はすぐに慣れてくれて、自由にしている時でも、自分からゲージに入って休んでいる事もありました。お散歩は、ビクビクして歩かないなど、警戒心が原因と考えられました。そのため、まずは人との信頼関係を築くためにもボディコントロールやマズルコントロール、相談内容にもあった指示の練習を通じて関係作りを行なっていきました。人に守られているという安心感が出てくることで、お散歩でも周りを気にすることなく、楽しそうに歩いてくれるようになりました。
卒業式では、久しぶりのお父さんとの対面で興奮していましたが、すぐに落ち着き、ボディコントロールやマズルコントロール、指示の練習もきちんとできていました。お散歩の時には、ご家庭でいつも使っている胴輪・リードで行きましたが、準備している時に嬉しそうにしているユキ君を見て、「いつもは、持ってくると部屋中逃げまわっていたのに…全然違う!」と飼い主さんも驚かれていました。卒業式中に、トイレをするところはお見せ出来なかったのですが、指示の練習などで、お父さんに褒めてもらい嬉しそうなユキ君でした。

担当トレーナー:川野辺 妙子

★担当トレーナーのコメント★
ルビー君がお散歩中、人やワンちゃんに吠えてしまうのは警戒心が原因と考えられました。そのためお預かりの期間中は、警戒心を和らげるためにもボディコントロールやマズルコントロール、指示の練習を中心に関係作りを行なっていきました。どの練習に関しても、初めのうちはスムーズに進んでいるようでしたが、ルビー君の緊張も解け慣れ始めると、甘えやわがままが見られようになってきました。そこで根気強く、成功するまで繰り返し練習する事を続けていくと、後半にはまた指示の練習もスムーズになり、興奮してしまった時にでも冷静に指示を聞き、落ち着けるようになりました。
最終日の出張訓練では、お家に伺った時に出迎えてくれたお母さんが早速、「いつもなら吠えてしまうご近所の方に吠えなかった!」と驚かれていました。実際に、保育園でお勉強してきた事をやって頂くときは、はじめはルビー君も興奮していましたが、すぐに落ち着いてくれました。たまに、ボディコントロール・マズルコントロール時には、今までの経験や甘えから、甘噛みをしたり抵抗があったので、すぐに止めさせるようにして頂き、諦めるまで根気強く練習してもらいました。指示の練習でも、すぐに動いたりと落ち着きがなかったのですが、動いたらすぐに元の位置に戻す、指示したことは必ず行動させるというように、繰り返し練習していただくと、ルビー君もだんだん落ち着いてご家族の指示を聞けるようになっていました。お散歩の練習では、いつものようにどんどん行こうとしていましたが、Uターンしたりして人のペースに合わせるよう練習していくと、徐々にご家族の方に合わせられるようになっていました。途中、ワンちゃんに吠えられた時に吠え返してしまったので、その時にはきちんと叱ってもらうようにしました。逆に、今まで吠えていた状況で吠えなかったら褒めていただき、吠える事はいけない事・吠えない事は良い事と伝えていきました。
練習している中で、ルビー君も大好きなお兄さん・お父さん・お母さんに沢山褒めてもらってとても嬉しそうでした。

担当トレーナー:川野辺 妙子



名前 横井 リキ君(1歳) 名前 山田 クゥーちゃん(1歳)
犬種 フレンチブルドッグ 犬種 ミニチュア・ダックスフント
期間 ・8日間コース(18年6月8日〜15日)
・5日間コース(19年7月18日〜22日)
期間 4日間コース(19年7月7日〜10日)
相談
内容
トイレトレーニング

(下記は2回目の追加相談)
・基本的な指示をきちんと聞けるようにしたい。
・お散歩中引っ張らないで欲しい。
相談
内容
・人やワンちゃんに慣れて欲しい。
★担当トレーナーのコメント★
保育園では自分からゲージに入ってトイレをする事を目標に8日間練習してきました。トイレトレーニングは失敗を減らし、成功を増やす事で教えていきます。そのため、リキ君の様子を見る事ができない時はゲージに入れて失敗しないようにしていきました。ゲージの中でトイレをしたら必ず褒め、トイレでする事は良い事と伝えていきます。また、リキ君がゲージに戻りやすいように、最初のうちは自由にしている時も保育園で一番狭いサークルの範囲だけにし、ゲージからあまり離れた所に行かないようにしていきました。繰り返し練習すると、徐々にゲージの中でトイレをする事が定着してきたようで、保育園で一番広いサークルにいる時や、おもちゃで遊んでいる最中でも自分からゲージに入ってトイレをするようになりました。
リキ君は今のところマーキングはしませんが、縄張り意識を持ちマーキング癖を持たせないように、ボディコントロールや指示の練習を行い、リキ君が守られている存在(=順位が下の存在)と伝えていきました。少し頑固な所や、やんちゃな性格という事もあり我慢する事が苦手なようでしたが、繰り返し練習していくと徐々に良くなっていきました。
卒業式ではボディコントロールや指示の練習も良くでき、お父さんも「だいぶ落ち着いて良い子になった。」と言ってくれました。トイレも卒業式の間に自分からゲージに入ってオシッコをする場面があり、成功する姿を見て頂くことができました。

2回目のしつけでは、前回の復習を中心に、より発展した内容を練習していきました。お座りやおいでなどの基本的な指示は、少し忘れている事もあったので、根気強く練習していきました。また、サークル内での練習とあわせて、ロングリードを使い外の環境でも練習していきました。繰り返し練習していくと、集中力・成功率が増してきて、どんな時でも人の指示を聞けるようになってきました。お散歩はついてで人に集中して歩くように練習していきました。卒業式でお父さんにも練習して頂きましたが、前に出て引っ張る事もなく、集中して歩く事ができました。お父さんも「いい子になった。」とリキ君の事をたくさん褒めていました。

担当トレーナー:越井雄也
★担当トレーナーのコメント★
クゥーちゃんは、警戒心が強くとても臆病な性格でした。保育園では、犬慣れ、人慣れを中心にやって欲しいとのことで、警戒心を和らげ安心感を持たせるために上下関係、クゥーちゃんは守られている存在(下の順位)なんだよと伝える練習を中心に行いました。ボディコントロールやマズルコントロール、指示の練習も含めながら関係作りを行っていきました。初日は、スタッフに対しても、他のワンちゃんに対しても近寄って来ようともせず、サークルの端にずっと固まって動かないほどでした。練習を繰り返していくうちに、恐る恐るではありますが自分からサークル内を移動し始め、2日目・3日目にはビクビクすることなく自由に好きなように歩き回っていました。あれ程逃げ回っていた他のワンちゃんとも一緒にボールを追いかけて遊ぶほどにまでなり、最終日の4日目には自分からチワワの男の子に遊びを誘って、仲良くじゃれて遊んでいるほどでした。お散歩も、少しでも慣れるように人通りの多いところに行きました。はじめはビクビクして前に飛び出したりしたのですぐにUターンし、こちらに集中させるようにしました。繰り返し行うと落ち着き、すれ違ったりしてもイイ子にしていたのでその都度褒めていきました。
卒業式では、久しぶりに会ったクゥーちゃんを見てお母さんには、「クゥーちゃん落ち着いてる!大人になったね〜。」と、言ってもらえてクゥーちゃんも嬉しそうでした。そんなクゥーちゃんでしたが、ボディコントロールやマズルコントロールをやるときにはすぐに落ち着いてくれ、リラックスしてくれました。また、お店での他のワンちゃんと遊んでいる時の様子をムービーでお見せすると、お母さんもとてもビックリされ、「信じられない!!」と、かなり喜んでいただけました。

担当トレーナー:川野辺 妙子


名前 白石 ボイド君(3歳) 名前 松岡 リーノちゃん(8ヶ月)
犬種 ミニチュア・シュナウザー 犬種 イタリアン・グレーハウンド
期間 7日間コース(19年6月4日〜10日)
※6月10日は出張訓練
期間 7日間コース(19年5月8日〜14日)
※5月14日は出張訓練
相談
内容
・散歩中引っ張らないで欲しい。
・外で他のワンちゃんに会っても、吠えたり飛びかかったりしないで欲しい。
相談
内容
・おいで、待て中心に基本的なことを教えて欲しい。
★担当トレーナーのコメント★
ボイド君が他のワンちゃんに吠えたりしているのは、警戒心が主な原因だと考えられました。お預かりの期間中は、警戒心を和らげ安心感を持たせるために上下関係、ボイド君は下の順位(守られている存在)なんだよということを中心に伝えていきました。少し頑固な面があり、ボディコントロールも抵抗があったりと力が抜けるまでには時間と根気が要りましたが、徐々に受け入れる時間、諦めるまでの時間が短くなっていきました。また、保育園では指示の練習もしていきました。外でワンちゃんに会ってもきちんと人の指示を聞いて落ち着けるようにお座り、待て、ついてを少しずつレベルUPしながら練習していきました。特に、相談内容にもあったようについての練習は重点的に行っていきました。はじめは、興奮しすぎて飛び出していたお散歩も、前に出たらUターンして、いきたい方向とは逆の方向に行くというのを繰り返し行い、人に集中して歩く、人のペースに合わせて歩くようにしていきました。
お家に伺っての出張訓練では、久しぶりのお家に、お父さん、お母さんが出迎えてくれたので興奮気味でした。実際に保育園で勉強した事をご家族にやっていただくときは少し落ち着きはありませんでしたが、きちんと指示を聞くことができていました。お散歩中の引っ張りは、今までの経験などからはじめは引っ張っていましたがお父さんお母さんが頑張ってくれて、きちんとペースを合わせて歩いている様子も見られました。また、強い縄張り意識、ご家族がいることで強気になっている事から他のワンちゃんに吠えたりがありましたが、その都度きちっと叱っていただき、吠えないときには褒めるようにしてもらいました。
今回のしつけお預かりで、お父さんお母さんに「少し落ち着きがでたような気がする」と言っていただけました。また、ボイド君も練習している中で大好きなご家族に沢山褒めてもらってとても嬉しそうにしていました。

担当トレーナー:
川野辺 妙子
★担当トレーナーのコメント★
リーノちゃんはとても活発で、落ち着きのないところがあり、少しわがままな面もみられました。保育園では、ボディコントロールやマズルコントロール、指示の練習をしていく事で関係作りを行い、その中で諦める事、我慢する事を覚えていってもらいました。さらに指示の練習では、人の指示を聞く喜びを伝え、たとえ興奮している時にでも指示で待たせて落ち着かせることが出来るように、いろいろな状況で練習をしていきました。はじめはお散歩の時などで、行きたくない方向だと踏ん張るというようなわがままがみられました。ですが、必ず左側について歩くという事を練習していくうちに徐々に踏ん張っても意味がないことを理解して、人の行く方向、ペースに合わせて歩く事ができるようになりました。さらに、このように人に集中して歩けるようになることで、飼い主さんも気にしていた拾い食いの防止にもつなげていきました。また、人も犬も大好きなリーノちゃんは、来客時とても興奮しやすく聞く耳持たずといった感じでしたが、どんな時でも人の指示を優先したほうがいいんだよ、と繰り返し伝え練習していった事で、お預かりの後半にはそんな興奮時にでも呼んだらすぐに来たり、座って落ち着いて待っていられるようになりました。
出張訓練では、保育園でお勉強したことを実際に練習して頂きました。ボディコントロールやマズルコントロールの時、ご家庭での今までの経験や甘えからすぐ起き上がろうとしたり、手に足をかけて抵抗したりしていたので受け入れられるまで続けていただきました。指示の練習も、久しぶりに会ったことでかなり興奮して落ち着きがなかったのですが、繰り返しやっていただく事で徐々に落ち着きお母さんの指示もきちんと聞くことができていました。お散歩は、はじめから落ち着いていて引っ張ることなくお母さんのペースに合わせて歩けていました。
お母さんはこの1週間の練習の成果をみて「おりこうさんになった。1週間でこれだけ出来るようになれば上出来!」と言ってくださいました。

担当トレーナー:
川野辺 妙子